金属の接合にレーザーを用いる

2011.10.14

金属の工事でも精度が大きく変わってきた。現場溶接から工場溶接に大きく変化したことによって、部材の耐久性は飛躍的に向上している。従来だと溶接はうまくゆかないとされていたステンレスも炭酸ガスを利用したレーザー装置をつかうと糸のようにしか見えないほどの美しい溶接が可能になった。操作性もいたってよく、装置も大人の胸くらいの高さである。このレーザーをつかうと、複雑な金属の階段やパラペット部分を精度よくつくることができる。溶接は、熱をかけすぎると接合する金属が熱で冒されてしまうので、最低限の加熱で溶接をしたい。レーザーは電気なので出力の制御がしやすいのが利点である。溶接の自動化により、金属の溶接部からの錆びの発生はかなり改善されつつある。もう一つ、アルミニウムどうしの溶接をレーザーでする研究がすすめられている。鉄の三分の一の軽さで加工性のよいアルミニウムも接合という部分では欠点があり、なかなかうまくいっていなかった。これをレーザー溶接で接合すれば品質は格段に向上することから、鋭意研究がすすめられている。試作レベルでは見通しが見えてきており、近い将来アルミの技術が向上することはまちがいない。材料開発や接合技術の進展は、建築の精度を高めてゆく大切な要素である。そのうち、セラミックスの溶接が可能になれば冷却装置のいらないセラミックスエンジンで走る自動車が完成するだろう。

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